持続化補助金の計画書の例:建設業(高齢者向けの小さなリフォームの集客)

元請けの下請だけでなく、地域の家庭から直接受注を取る――工務店・建設業でよくある取組の例です。広報費・ウェブ関連費の上限(各30万円)を守った経費の組み方も確認できます。

この例の事業者名・数字・アンケート結果はすべて架空です。【 】の部分には、実際の統計などの数字と出典を書きます。そのまま写さず、ご自身の事業の事実と数字に置きかえてください。

架空の事業者のプロフィール

事業者
株式会社やまもと工務店(架空)
形態
株式会社
所在地
郊外の住宅地
常時従業員
4名
創業
2005年

様式2の記入例

補助事業で行う事業名(30字以内)

高齢者向け手すり・段差解消の定額リフォームで地域の新規客獲得30字

①企業概要

当社は2005年創業の工務店である。売上の構成は、ハウスメーカーからの下請工事70%、個人宅の修繕・リフォーム30%。 売上高は2023年5,600万円、2024年5,400万円、2025年5,200万円、売上総利益は2025年で1,300万円である。下請の単価が下がり、売上・利益とも減っている。

②顧客ニーズと市場の動向

当社の商圏では高齢者のみの世帯が増えている(【市の高齢化率・高齢者世帯数の数字と出典を書く】)。2025年に受けた個人宅の相談のうち、手すりの設置や段差の解消が3割を占めた。 一方で「どこに頼めばいいか分からない」「費用が分からず不安」という声が多く、小さな工事を気軽に頼める窓口が求められている。

③強み・弱み

強み:大工2名を含む自社の職人が施工し、小さな工事でも早く対応できる。地域での施工実績が多く、紹介が多い。 弱み:個人客への情報発信がなく、紹介以外で新しい客を得る手段がない。工事の提案が口頭中心で、完成のイメージを伝えにくい。

④経営方針・目標と今後のプラン

下請中心から、地域の家庭から直接受注する形へ移る。 ・取組1年目:売上高5,740万円(うち定額リフォーム540万円)、売上総利益1,462万円 ・取組2年目:定額リフォームを年45件に増やし、個人客の売上比率を40%にする。

販路開拓等の取組内容

何を:手すり設置・段差解消などを料金表つきでまとめた「定額の小さなリフォーム」。 誰に:高齢の親と暮らす家庭、高齢者のみの世帯。 どうやって:リフォーム提案用のソフトで完成イメージを見せる。料金表を載せたチラシを配り、ホームページに専用ページを作る。 スケジュール:交付決定後1か月目にソフトの導入と料金表づくり、2か月目にチラシと専用ページの制作、3か月目からチラシ配布と受付開始。

補助事業の効果

定額リフォームの売上=件数×平均単価。 ・1年目:年30件×平均18万円=540万円(2025年の相談のうち手すり・段差が約3割だった実績と、チラシの配布数から見込む) 粗利率は約30%で、売上総利益は約162万円の増加を見込む。

※ 実際の申請では、各欄に最大4,000字まで書けます。ここでは要点だけを抜き出しています。

経費と補助金額(様式3のイメージ)

経費区分内容金額
②広報費料金表つきチラシの制作・配布220,000円
③ウェブサイト関連費ホームページに定額リフォームの専用ページを制作200,000円
①機械装置等費リフォーム提案用ソフトウェア(買い切り)150,000円
補助対象経費の合計570,000円
補助金の額(補助率2/3・上限50万円)380,000円

合計570,000円×2/3=380,000円(円未満切り捨て)。残りの190,000円は自己負担です。補助金は後払いのため、経費はいったん全額を立て替えます。消費税の扱いや経費区分の判断は、公募要領で確認してください。広報費・ウェブサイト関連費は、それぞれ補助金の上限が30万円で、単独では申請できません。

この例のポイント

  • 自社の相談記録(手すり・段差が3割)を、新サービスの需要の根拠にしている
  • 「費用が分からず不安」というニーズに、料金表つきの定額メニューで応えている
  • 広報費・ウェブ関連費はそれぞれ補助金の上限30万円の範囲に収めている

建設業で気をつけたいこと

  • 工事で使う材料や、受注した工事そのものの費用は補助の対象にならない
  • 車両や汎用の工具は対象外になりやすい

よくある質問

Q. 建設業は従業員何人まで対象ですか?
製造業・建設業などは、常時使用する従業員が20人以下の事業者が対象です。数え方の詳しいルールは公募要領で確認してください。
Q. チラシとホームページだけで申請できますか?
広報費とウェブサイト関連費は、第20回からそれぞれ単独では申請できません。この例のように、ほかの経費と組み合わせた計画にする必要があります。

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