持続化補助金の対象・条件を自分で確かめる手順【第20回】
持続化補助金の対象になるかを自分で確かめる手順を解説します。業種ごとの従業員数、個人事業主の扱い、対象外の事業者、経費や日程の確認まで、第20回の公募要領にそって順に見ていきます。
持続化補助金の対象かどうかは、5つの順番で確かめると迷いにくくなります。「業種と従業員数」「事業者の種類」「対象外に当てはまらないか」「取組と経費」「日程」の順です。
この記事は、第20回の公募要領(第8版)にそって書いています。条件に合うことは、審査に進むための入口です。採択を約束するものではありません。
まず何から確かめればいいですか?
次の5ステップで、紙とペンだけで確かめられます。
- 自分の業種と、常時使用する従業員の数を書き出す
- 自分が個人事業主か、会社か、NPOかを確かめる
- 対象外の事業者に当てはまらないか確かめる
- やりたい取組と経費が対象かを確かめる
- 日程とログインの準備が間に合うかを確かめる
どれか1つでも合わないと、基礎審査で止まることがあります。基礎審査は、必要書類がそろっているか、対象者・対象事業・経費の要件に合うかなどを見る最初の審査です。満たさないと、その先の審査はされません。
なお、数字や条件は回ごとに変わることがあります。最新の情報は事務局の公式サイト・公募要領で確認してください。
業種ごとの従業員数の条件は?
第20回の公募要領によると、対象者は「常時使用する従業員の数」で決まります。上限は業種によって違います。
| 業種 | 常時使用する従業員数 |
|---|---|
| 商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く) | 5人以下 |
| 宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
| 製造業・建設業・その他 | 20人以下 |
自分の業種を決めるコツ
まず、売上の中心になっている仕事を思い浮かべます。その仕事が上の表のどれに当たるかを見ます。
飲食店、美容室、修理業など、どの区分に入るか迷う業種があります。その場合は、自分で決めつけないでください。公募要領の業種の説明を読んで確かめます。複数の事業をしている場合の扱いも、同じく公募要領で確認してください。
従業員の数え方は?
「常時使用する従業員」に、パートやアルバイトが入るかどうかは、公募要領の定義で確かめてください。この記事では、定義の細かい中身までは書きません。
架空の例
- 雑貨店を営むAさん(架空の例)。従業員は4人です。商業・サービス業の「5人以下」に当てはまります。
- 小さな宿を営むBさん(架空の例)。従業員は12人です。宿泊業は「20人以下」なので、人数の条件には当てはまります。
もし商業・サービス業で6人なら、人数の条件を超えてしまいます。業種の区分を取り違えていないかも、あわせて見直します。
個人事業主でも対象になりますか?
対象になります。第20回の公募要領によると、対象者は個人事業主、会社、一定のNPOです。法人でなくても申請できます。
個人事業主が見ておくこと
- 事業をすでに始めていますか。開業前の創業予定者は対象外です。
- 財務書類として、確定申告書(第一表・第二表)と、収支内訳書または青色申告決算書を用意できますか。
マイナンバーは黒塗りにします。添付ファイルの名前も指定されています。ファイルが開けない場合や、パスワード付きの場合は審査されません。所定の場所に添付されていない場合も同じです。
会社・NPOが見ておくこと
会社は、貸借対照表と損益計算書(直近1期)を用意します。NPOは「一定の」ものが対象です。自分の法人が当てはまるかは、公募要領で確認してください。
対象外になる事業者は?
第20回の公募要領によると、次のような事業者は対象外です。
- 医師・歯科医師
- 医療法人
- 一般社団法人
- 開業前の創業予定者
これ以外にも対象外の事業者があります。公募要領の対象外の一覧で、自分が当てはまらないかを最後まで読んで確かめてください。
過去に補助金を受けた人は?
過去に持続化補助金を受けた事業者は、申請できなくなるわけではありません。ただし、過去の事業と明確に違う取組かどうかが見られます。実施した回数に応じて、段階的に減点されます。
また、第20回で採択され、事業を実施した事業者は、一定期間は再申請できません。具体的な期間は公募要領で確認してください。
事業や経費が対象かも確かめるには?
事業者の条件に合っても、取組や経費が対象でなければ意味がありません。ここも早めに確かめます。
対象になる取組
第20回の公募要領によると、小規模事業者が経営計画にもとづいて行う、販路開拓等の取組が対象です。あわせて行う業務効率化も含まれます。補助事業は、終了後おおむね1年以内に売上につながるものが対象です。
他の国の制度と同じ事業、または似た事業は対象外です。
対象になる経費の8区分
- 機械装置等費
- 広報費
- ウェブサイト関連費
- 展示会等出展費
- 旅費
- 新商品開発費
- 借料
- 委託・外注費
第20回では、広報費とウェブサイト関連費に、それぞれ補助金の上限30万円というルールが入りました。さらに、この2つは単独では申請できません。他の経費と組み合わせる必要があります。経費の区分は前からあり、新しくなったのは上限と単独申請の禁止です。
対象外になりやすいもの
- パソコン、タブレット、スマートフォン、車などの汎用品
- 名刺
- 求人広告
- 単なる会社のPR
- 家賃、光熱費、人件費などの通常の経費
後払いであることも確認
補助金は後払いです。採択・交付決定のあとに事業を行い、実績報告をして金額が確定してから支払われます。そのため、経費はいったん立て替える必要があります。立て替える余裕があるかも、条件の確認に入れてください。
賃金引上げ特例を使う場合
第20回の賃金引上げ特例の要件は、従業員1人あたり給与支給総額の年平均+3.0%以上です。特例の要件を満たせないと、上乗せ分だけでなく、補助金の全額が交付されません。使うかどうかは、慎重に決めてください。
日程と準備で、条件のほかに確認することは?
条件に合っていても、日程に間に合わなければ申請できません。第20回の公募要領によると、日程は次のとおりです。
| 内容 | 日付 |
|---|---|
| 申請受付開始 | 2026年11月4日(水) |
| 様式4の発行依頼の受付締切 | 2026年12月3日(木) |
| 申請受付締切 | 2026年12月14日(月)17:00 |
| 採択発表 | 2027年3月頃の予定 |
様式4は申請前に必要です
様式4(事業支援計画書)は、地域の商工会・商工会議所が発行します。様式4がないと申請できません。発行依頼の締切後は、どんな理由でも発行を受け付けてもらえません。
- 商工会議所地区は、申請内容を印刷して依頼します。発行されたPDFを申請システムに添付します。
- 商工会地区は、システム内で依頼します。窓口で面談があります。
- 会員でなくても依頼できます。
- 社外の代理人だけで相談・依頼することはできません。
自分の事業所が商工会地区か商工会議所地区かを、先に調べておきましょう。
GビズIDプライムは早めに
申請は電子申請のみです。第17回から郵送はなくなりました。事務局の専用の申請システムに、GビズIDプライム(またはプライム保有者が発行したメンバー)でログインして、入力・添付・提出します。
GビズIDプライムの取得には、数週間程度かかることがあります。暫定プライムでは申請できません。IDとパスワードは、支援業者を含む他人に教えてはいけません。利用規約で禁止されています。
自分で考えた計画であること
事業者自身が検討した記載が見られない場合は、評価にかかわらず不採択や取消しになります。自分で検討していなかったことが分かった場合も同じです。
外部の支援やサービスを使って申請書を作った場合は、様式2の「商工会・商工会議所以外からのアドバイスの有無」に、相手方の名前と金額を書きます。無償でも名前は書きます。書かないと、不採択や取消しになることがあります。
条件を確かめたあと、申請書づくりはどう進めますか?
条件が確かめられたら、次は様式2です。経営計画は4欄あります。企業概要、顧客ニーズと市場の動向、自社の強み・弱み、経営方針・目標と今後のプランです。
第20回では、売上高や売上総利益が増える見込みを、客観的なデータにもとづく根拠とともに、数字で書く必要があります。書き方は別の記事で順番に説明しています。
進め方の目安は次のとおりです。
- この記事の5ステップで、対象かどうかを確かめる
- GビズIDプライムの取得を、先に申し込む
- 様式4の依頼先(商工会か商工会議所か)を調べる
- 締切から逆算して、様式2の下書きを書く日を決める
- 書いた内容を、審査の4つの観点で見直す
審査の4つの観点は、自社の経営状況分析の妥当性、経営方針・目標と今後のプランの適切性、補助事業計画の有効性、積算の透明・適切性です。審査は書面だけで行われ、ヒアリングはありません。
下書きづくりの道具のひとつ
自分で書く手助けとして、「ホジョカク」という民間のサービスがあります。株式会社HADOが運営しています。中小企業庁、日本商工会議所、全国商工会連合会とは関係がありません。
質問に答えると、あなたの答えと数字だけを材料に、AIが様式2の下書きを作ります。審査の4観点で採点して、直す点も指摘します。申請画面の順にコピーできる形で書き出し、締切から逆算したやることリストも出ます。
下書きまでは無料です。全文の表示などは1申請19,800円(税込)で、成功報酬はありません。お支払いから7日以内なら全額返金されます。GビズIDは預かりません。採択を保証するものではなく、提出はご自身で行います。使うかどうかは、自分の状況に合わせて決めてください。
よくある質問
- Q. 従業員がいない個人事業主でも持続化補助金の対象ですか?
- 従業員数の条件は「5人以下」「20人以下」と上限で決まっています。そのため、従業員が0人でも人数の条件には当てはまります。ほかの要件や必要書類は、第20回の公募要領で確認してください。
- Q. パートやアルバイトは常時使用する従業員に数えますか?
- 数え方は、公募要領にある「常時使用する従業員」の定義で決まります。この記事では細かい扱いを断定できません。公募要領の説明を読み、自分の雇用の形に当てはめて確かめてください。
- Q. 一般社団法人は持続化補助金の対象ですか?
- 対象外です。第20回の公募要領によると、一般社団法人のほか、医師・歯科医師、医療法人、開業前の創業予定者も対象外とされています。NPOは「一定の」ものだけが対象です。
- Q. 飲食店は従業員5人以下と20人以下のどちらですか?
- 業種の区分は、公募要領の説明で確かめてください。商業・サービス業は5人以下、製造業・建設業・その他は20人以下です。どの区分に入るか迷うときは、自分で決めずに公募要領の記載を読んで判断します。
- Q. 以前に持続化補助金を受けた人は、また申請できますか?
- 申請はできますが、減点があります。過去の事業と明確に違う取組かが見られ、実施回数に応じて段階的に減点されます。第20回で採択・実施した事業者は、一定期間は再申請できません。
- Q. これから開業する予定ですが、申請できますか?
- 開業前の創業予定者は対象外です。第20回の公募要領によると、対象になるのは事業をすでに行っている事業者です。開業後に、次の回の公募要領で条件を確かめてください。
- Q. 条件を満たしていれば、補助金はもらえますか?
- いいえ、条件を満たすことは審査に進むための入口です。基礎審査のあとに計画審査があり、計画の中身で評価されます。採択は約束されておらず、審査の中身も公開されません。
この記事は、第20回の公募要領などの公開情報をもとに、AIを使って作成しています。制度の内容は変わることがあります。申請の前に、必ず事務局の公式サイトと最新の公募要領で確認してください。ホジョカクは中小企業庁・日本商工会議所・全国商工会連合会とは関係のない民間サービスです。